それは春先、いつもの打ち合わせのいつもの流れ、その合間のことでした。
「やっぱり初代っていうのは、いついかなる時でも、場合でも、特別な意味をもつものなんですよ……」
カトキ氏がなにげなく呟く様子は、今でも鮮明に記憶に残っています。
しかし私がその言葉の真意を知ったのは、それからしばらくたって今回の企画のコンセプトをお聞きした時ですから、随分と察しの悪いやつだと、氏は呆れているかもしれません。
そう、すでに本日、魂Webさんと月刊ホビージャパンさんにてお知らせされていますから、皆さんもご存知のことと思います。

「SEGA×カトキハジメ×BANDAI −今、邂逅す−」
COMPOSITE Ver.Ka 電脳戦機バーチャロン!

MBV-04 テムジン、堂々のデビューです!!

……さてさて、皆さんのお気持ちやいかに!?

ちなみにワタリ的には、かなり楽しみな企画だったりします!

そもそもバンダイさんからバーチャロイドがリリースされるって、もうそれだけでちょっとした事件だと思いませんか!?
15年前、初めてモニター内で産声をあげた初代テムジン…それが今、生みの親みずからによる再構成を経て、我々の眼前に立体物として結像する!
ライン、プロポーション、マーキング……どれをとっても「初代」としての特別な存在感、時の流れの深み、両者を内包するダブルミーニングな躍動を孕む、潤沢な情報量!!

一体、カトキハジメというクリエーターは、この15年間という時の中にあって、初代テムジンという至高の対象にどういう再構成のソリューションを見出してきたのか!?

長大なドラマの、今まさに佳境の段階を、我々はリアルタイムで目撃することができる!

これって、なんという幸運なんでしょう!!
……でもみなさんの中には、ひょっとすると、いらっしゃるんじゃないでしょうか?

現在公開中の新たなテムジンをみて、それまで慣れ親しんだものと明らかに異なる「なにか」を感じ、穏やかならぬ気持ちになっている方が!
わかりますよ、その気持ち!

正直、私もそういう印象を抱いたときがありましたから!
でも、バンダイさんのスタッフの方々が試作品を取り出して見せてくれたとき、そしてそれを手の中に収め、かつてゲーム内でそうであったようにポーズを取らせてみたとき、何かが大きく変わった!

ふと、こう、「腑におちる」瞬間が訪れた!
このことははっきりお伝えしておきたいと思うんです!
「ああ、そうなのか…」

それは本当にシンプルで、でも本質的なことでした。
つまり、立体物を目の当たりにし、手にとってみること。
モニター内の映像でもない、美しいサンプル写真でもなかなか感じとれない、「現に目の前にある」「手の内にある」モノでないとわからない、それまでのテムジンと新たなイメージとの融合、たしかな質感。
これがはっきりと伝わってくる!!
実際に手に取ってみて初めて「こう来たか!」と納得させられる!

この瞬間を、やがて皆さんにも味わっていただけるようになる!

皆さん一人一人が、感動を独り占めできてしまう!
いや、本当に素敵な時代になったもんです。

長生きしてみるもんです。

この素敵なドラマに参加できる幸運を、早く皆さんと一緒に共有したい気持ちでいっぱいのワタリです!

そして、こんな素晴らしい企画を実現してくれたバンダイの方々に深く感謝します!!

今後、商品に関する続報、バンバン出てくると思うし、カトキ氏が直接、初代テムジンに対する思い入れを語ってくれるときもくると思います。

皆さん、今後とも要チェックですよ!!

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