”VR” DATA/バーチャロイド

ワンマン レスキューに登場するバーチャロイドを紹介します。
HBV-05-F8S [ライデン207号機](ミミー・サルペン准尉搭乗機)
MBV-04テムジンと共に最初に実用化されたVRで、強靱な装甲と高い攻撃力を併せ持つ優秀な第1世代型機である。艦載兵器の対艦レーザーを肩部に搭載する等、大変贅沢な仕様だが、その分製造コストも極めて高価。あまりに高価ゆえ量産計画はキャンセル、生産数は26機に留まるという悲運の機体でもある。
本機を運用するSHBVDでは、絶対数が少なかったこともあって、搭乗するパイロット各々の特性にあわせて機体を細かくチューニングしていた。結果、VCa2年時点で残存する機体はすべて著しくカスタマイズが進み、同一機種とは名ばかりの別物と化している。

F8S型はミミー・サルペン准尉の専用機で、機体ナンバーは207である。彼女は小隊の指揮権を持っており、頭部の仕様の違いによって指揮官機と一般機を見分けられる。また、標準装備のランチャーZig-13をビーム系のフラット・ランチャーに換装している。

HBV-05-E/k2 [ライデン189号機](ダッシュ・プロンガー曹長搭乗機)
E/k2型はダッシュ・プロンガー曹長の専用搭乗機で、機体ナンバーは189である。
「仕事人」を自認する彼らしく、機体の外観こそ地味な体裁に抑えられているものの、装甲材質の変更によって機体の軽量化が積極的に進められており、通常タイプのライデンに比して桁違いの運動能力を有する。
武装の外観はノーマル仕様に準じたものになっているが実質はかけ離れた高性能。FCSのカスタマイズも進んでおり、射撃精度が非常に高い。本編でも、その高性能ぶりを遺憾なく発揮している。

RVR-30 [アファームド A]
いわゆる「第2世代型VR」と呼ばれるようになった最初の機体で、VCa2年当時の最新鋭機種。機動性能、特に高速機動中の機体姿勢制御技術に関する進歩が著しく、第1世代型VRで互角の勝負に持ち込むのは困難だった。 また、極めて汎用性に富んだ機体構造とFCS用のOSを持ち、系統の異なる様々な火器や武装を必要に応じて装備・運用することができた。それは、単に腕部マニピュレーター制御システムのフレキシビリティ確保による武装の持ち替えに留まらず、機体フレームの数カ所に増加装備の着脱が可能なハードポイントを設けることによって、さらなる発展性を保証していたのである。この結果、本機A型はアファームド系列と呼ばれる様々なバリエーションを派生させるベース機体となった。

RVR-12 [アファームド C]
VCa2年、謎の武装組織RNAの主力兵器として衝撃的な登場をしたアファームド系列の諸機体は、「第2世代型VR」と呼ばれる一連のVR群の中でも初期に実用化された部類に入る。出現当時、その卓越した性能をもってDNA側の装備する第一世代型VRを圧倒、各地で数々の華々しい戦果をあげた。
初期RNAの基本戦闘隊形である「フレックス5(flex-5)」は、5機編成のVR戦闘団によって実践される高速機動戦闘フォーメーションだったが、そのパフォーマンスを十二分に発揮するためには、強力な情報処理・統括能力を有する指揮型VRの存在が不可欠であった。アファームドC型は、この目的のために開発された特別仕様の機体で、OSの充実等、各種装備の特殊化が随所に施されていた。また、左前腕部に装備された実剣兵器「ターミナス・マチェット」は、武装面における本機の最大の特徴で、近接戦闘時に絶大な威力を誇った。

SAV-07-3M [ベルグドル]
VCa2年当時のDNA側主力VR。VC90年代に実用化された第1世代型機体で、すでに相当ロートルな存在。そもそも、第1世代型の中でも決して優れた機体とは言えない代物だったが、安価だったので大量に導入された。操安性に著しい難点があるため不整地での走行や戦闘行動時に転倒事故が相次ぎ、用兵側からは欠陥機の烙印を押された。本編でもその欠陥を遺憾なく(?)露呈している。
OMG以降、地球圏の覇権を握った巨大企業国家「フレッシュ・リフォー」がVR開発事業を軽視した結果、VCa2年の時点でも抜本的な改修が施されないまま使用され続けている。3M系のベルグドルは、OMG後に「ムーニー・バレー」で量産された新規格型で、足周りを中心にして多少の改修が試みられている。