こんにちは、「とある魔術の電脳戦機」プロデューサー亙です。
先週、2017年3月30日発売の電撃PlayStation Vol.635、そして週刊ファミ通 4月13日号で、「とある魔術の電脳戦機」を取り上げていただきました。
ありがたいことです。
良い作品にすべく、精進を続けたいと思います。
ちなみに電撃PSさんでは、禁書シリーズとバーチャロン・シリーズ各々について、これまでの流れを紹介しつつ、最後のページで「この2作が組み合わさるとどんなゲームになるのか?」とあります。
これは、多くの方が抱くであろう素直な疑問かと思います。
もちろん即答したいところなのですが、鋭意開発中ゆえ、ゲーム画面公開まではまだ少々お時間をいただかなければなりません。
だからといって、だんまりというのもアレげ。
というわけで、ここはひとつ、現在明らかになっている情報から、ゲームの実像を推測する手がかりについて、幾つかご紹介していきたいと思います。
1.そもそもバーチャロンって、どんなゲーム?
そもそも的に、禁書ファンの皆さんは、ご存知ない方も多いかと思います。
バーチャロンというのは、つまるところロボゲーでして、ロボット(バーチャロイド)を操作して対戦するアクションゲームです。いまどきでしたら、2on2タイプのチームバトルアクション型のゲームが、最もイメージに近いと思います。バーチャロン・シリーズは3Dタイプのロボットアクションゲームの草分け的存在で、1995年にアーケードで産声を上げました。
2.小説の中の「バーチャロン」って?
2016年5月に発売されました鎌池さんの小説『とある魔術の電脳戦機』では、学園都市で流行しているeスポーツ系ゲームとしてバーチャロンが取り上げられています。
たとえば、小説24ページから始まる第一章では、極めてアレっぽい携帯型ゲーム端末でバーチャロンをプレイするインデックスと上条くんとが、和やかに会話するところからスタートします。
44ページのあたりでは、学園都市の街中をバーチャロイドが巨大な幻像となって疾走しています。美琴さんや黒子さん、そして食蜂さんが各々機体を操作してバトルを繰り広げているのです。
さらに53ページ目からは、AIオペレーターのリリナの手ほどきを受けつつ、上条くんも初心者プレイを開始。ここから82ページあたりまで目を通していただきますと、禁書世界でのバーチャロンがどんなゲームなのか、イメージしやすくなると思います。
そして、ここ大事なのですが、今回我々が取り組んでいるのは、この小説に出てくるバーチャロンのゲーム化なのです。
つまり、禁書世界で禁書のキャラクターが、バーチャロイドに乗って闘う、そんな対戦バトルアクションであり、ストーリーが展開するわけです。
3.禁書のキャラクターは、どういう風にからむの?
先ほども申し上げました通り、今回のゲームでは、上条くんやアクセラレータ、美琴さんたちが、バーチャロイドに「搭乗」します。
搭乗することで、彼らのもつ特殊な「能力」が増幅され、バーチャロイドの攻撃手段になります。各人の能力がどのような攻撃になるかは、大きな注目ポイントの一つかと思います。
また、これは禁書世界でのお話ですから、ゲーム中のストーリーでも、おなじみのキャラたちが活躍します。この辺、小説同様に鎌池さんのお力をいただくことになっていますので、ご期待ください。
4.禁書世界でのバーチャロンのルールって、どういうもの?
禁書世界では、ある種の立ち技格闘技的な、ポイント制のスポーツ形式でプレイされているのですが、こちらについても、小説にて概略が紹介されています。
63ページあたりをご覧いただければ。
この辺、バーチャロンの古強者の方にとっては、昔のシリーズとはちょっと違う形になっている点に興味を引かれるのでは、と思います。
そういう方のために、もう少しディープなヒントもご提供。
こちら、先日モーメントにまとめさせていただきました、昨年の私のツイートです。
『とある魔術の電脳戦機』ゲーム内容を予想してみる(ための過去ツイート)
バーチャロンの過去作と比較して、どのような方向に進化するのかシミュレートしております。
色々想像を巡らせていただくための一助となれば、ありがたいです。
……以上、ヒントになりそうな情報をざざっとご紹介させていただきました。
「結局、まずは小説を読めってか!」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
確かにその通りではあります。
が、ただこの、小説版『とある魔術の電脳戦機』、ゲーム云々抜きの物語として楽しめる点は折り紙つき、既読の方々からも高評価をいただいております。一読する価値はある!と強気に断言させていただきます。
ちなみに、バーチャロン・シリーズという立ち位置でみると、実に15年ぶりの新作となる本作。
これはつまり、バーチャロンをご存知ない方が「それってなによ?」とネットで動画検索してみたりすると、15年以上前のものを目の当たりにすることを意味します。
正直、現代のリッチな映像てんこもりのソフトを見慣れた方にとっては「えっ……?」と不安にかられる面もあると思いますが……
そこはご安心ください!
ちゃんと現代基準のグラフィックにてご提供させていただきます。
開発中のゲーム画面公開がいつになるかは、今のところまだ言明できませんけれども、その日は必ずやってきます。
どうか、今しばらくお待ちください!!